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「私が決めます」

 怖いセリフがある。「私が決めます」

 このセリフを口にすると、悲しい運命に見舞われることが多いからだ。

 もちろん、気にしているのは鳩山由紀夫首相の普天間問題での「最後は私が決めますから」という発言だ。

 鳩山首相にとっては、これは異例の発言ではない。

 10月24日夜、訪問先のタイで、鳩山首相は言っている。

 「みなさんのいろんな判断を伺いながら、最終的には決めるのはわたくしですから」

 もう、2カ月近く前の発言だが、既視感があるのが怖い。

 「私が決めます」で思いだすのは、麻生太郎前首相だ。

 テーマは普天間問題ではなかった。

 「解散時期は私が決めます」

 それでも麻生首相は、ほぼ任期満了になるまで、決断はできなかった。追い込まれ解散に過ぎない衆院選は、政権交代選挙として位置づけられた。

 麻生元首相の場合は悪いことに、「私は決断した」と解散の決断を、月刊誌に書いていたことも後でわかってしまった。

 それでも、「私が決めます」と言い続けて、決めなかった。

 そういえば、福田康夫首相も消費税増税について、「決断しなければならない時期」と語ったことがある。結構な騒ぎになったが、それも一過性だった。

 消費税問題は動かなかった。

 決断を簡単に口にしながら、実際には決断しない首相が続く中、福田元首相に対しては、小泉純一郎元首相がこんなことを言ったことがある。

 「私と逆の意見でも(福田元首相が)決断すれば支持します。決断するときは、毅然(きぜん)として決断してください」

 当時のテーマは内閣改造をするかどうかという、今日から見れば小さなテーマだったが、なんとか自民党を延命したかった人たちにとっては重大事だった。

 そのとき、小泉元首相は、どっちでもいいから決めろと諭している。

 ある政治記者が言った。

 「このままいくと、鳩山首相が重大な決意って言っても、政治記者が誰も反応しなくなるかもな」

 重大な決意とは、政治の世界で退陣を意味する。

 「私が決めます」という、未来の自分を語る言い方は、最近の政治の世界では「NGワード」なのだろう。(金子聡)

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091220/plc0912201801001-n1.htm

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