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逆転の発想で大ヒット

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 電気を帯びた直径5~20ナノ(ナノは10億分の1)メートルの水粒子を空気中に飛ばし、ウイルスやにおいを除去するパナソニックグループの「ナノイー」技術。ウイルスやカビの抑制効果に加え、肌の保湿効果も確認され、ナノイー搭載商品の売れ行きは好調に推移している。グループの主力商品に育ったナノイーだが、商品化までの道のりは平坦(へいたん)ではなかった。

 「空気清浄機の除菌と脱臭をより高める技術はないか」。ナノイー開発はこのコンセプトの下、2001年に始まった。基幹技術の開発を担ったのが、パナソニック電工だ。

 当初は従来の空気清浄技術の延長である、機器内に空気を吸い込み、フィルターで濾過(ろか)する方法の改良を試みていた。だが、壁などにしみ込んだにおいは除去できない。

 ここで発想の大転換が図られた。「空気を吸い込むのでなく、機器から何らかの物質を空気中に発射し、臭いや菌の元を取りにいってはどうか、と考えられました」。パナソニック電工の電器R&Dセンター、須田洋技師は話す。

 どんな物質が適切か。検討した結果「水」に行き着いた。「水はいろんなにおいを取り込むと伝えられていた。何かできるのでは、となりました」(須田氏)。菌やにおいを水で取る。前例のない組みが始まった。

 苦心した点は2つあった。1つは、水をどんな状態にすれば効果的かだ。加熱する方法、超音波をかけ粒子を小さくして飛ばす方法、などが試された。しかし、どれも水の粒子が大きく、湿度が上がってしまう欠点があった。

 そうした中で、水に電圧をかけてナノサイズにする研究が広島大学で進められていることが分かった。ナノサイズなら、湿度に影響はない。一般商品に応用できないか、共同研究を開始。ナノサイズの水粒子には、菌を抑制する成分が含まれることも分かり、大きく前進した。商品化は03年9月と決まった。

 苦心点の2つめは、電圧をかける素子の大きさ。ペン先状の素子の先端は細いほどいい。1ミリ以下のレベルが求められたが、細くなるほど量産技術の確立が困難だ。

 試行錯誤を繰り返し、0・25ミリと決まった。しかし、製造したところ性能が十分でないことが分かり、発売2カ月前に急きょ0・15ミリに修正。担当者が工場に張り付き、数千本の素子をチェックする作業を続け、商品化に間に合わせた。

 空気への関心の高まりでナノイー搭載商品は好調。今年度の空気清浄関連商品は当初計画の2倍へ増産が決まった。住宅設備など応用範囲も広がっている。同社は「素子の小型化や性能アップを続け、搭載商品を拡大していきたい」と意気込む。
(内山智彦)
(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100123/biz1001231202005-n1.htm

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