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「トラ」不在の西欧言語

 今年は干支(えと)で「寅(とら)年」である。トラは日本に生息したことはないが、中国の諺や逸話をもとにした諺や成句、例えば「虎視眈々(たんたん)」、「トラの威を借るキツネ」、「トラは死して皮をとどめ、人は死して名を残す」から卑近の例としては「庶民のトラの子の財産」にいたるまで沢山ある。

 ところが西欧語にはトラを使った成語は非常に少ない。古来から「獰猛(どうもう)で残忍な人」の意味では使われていたが、近年、有名になったものに「張り子のトラ(paper tigers)」がある。

 これは、1946年に当時の毛沢東が米国人女性記者に「すべての反動勢力は“張り子のトラ“で、見かけは怖そうだが実際はそんなに強くない」と述べたことで、世界的にこの慣用句が知られるようになった。

 西欧にトラを使った表現が少ない理由は簡単だ。今でこそトラは西欧の主要動物園のどこにでもいるが、トラはもともとアジア大陸の動物で、シベリアから朝鮮半島、中国北部・南部からヒマラヤ南部のインドなどの国々とスマトラ島にだけ生息する動物だからだ。

 実際、ヨーロッパに初めてトラが持ち込まれたのは、一説によるとインドの使節が初代ローマ皇帝アウグストゥス(在位紀元前27年~紀元14年)にトラを献上したときであったという。

 どうか皆さん、年始の酒で大トラになりませんように。(坂本鉄男)

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100103/erp1001030230000-n1.htm

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