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日本の科学誌が消える

「バイオで科学技術立国」のかけ声が虚しい。ライフサイエンス系の雑誌が
次々と消滅している。日本語で書かれた科学誌は風前の灯だ。

 書店にいまも並ぶのは1月号のまま。共立出版のバイオサイエンス専門誌「蛋白質核酸酵素」はもう消えた。

 昨年10月、「来年1月号で休刊にする」と同社幹部から知らされた編集委員会幹事の山本正幸東大教授にも休刊は「寝耳に水」だった。

「ついこの間、創刊50周年を祝ったのに」

電子版英語雑誌が席巻
 同誌は、生化学や分子生物学の研究が本格的になろうとする1956年、大阪大の赤堀四郎、名古屋大の江上不二夫、東京大の渡辺格(いずれも故人)という先駆者3人が協力して創刊した。当時は、ワトソンとクリックの遺伝子2重らせんモデル発見から3年ばかり。進歩の速いこの分野を詳しく速やかに紹介するのが目的だった。

 生物関係各分野の解説記事のほか、分析方法の詳細を載せたのが好評だった。読者は医学系、理学系研究者ばかりでなく、農学系、工学系もいた。読者層の幅広さは同誌を学際的な雑誌に育てた。

 例えば、分子生物学といっても、ネズミなどの動物ばかりでなくイネなど植物も取り上げた。あるテーマに沿った特集、あるいは増刊号など、隠れたベストセラーもあった。

 以来、同誌に載った日本語の解説論文は、50年以上にわたって日本のバイオサイエンスを支え続けた。2006年には創刊50周年を祝い、その際は発行部数が1万5千部とされた。米国の専門家が使う医学・生物学論文データベース「PubMed」にも論文の題名が入力されている唯一の和文解説雑誌としても知られていた。

 今でも、原稿を書きたい人はいくらでもいたはずだ。なのに、休刊となったのはなぜか。

 山本氏によると、数年前から部数が漸減。さらに、大学図書館などが高額で電子版専門誌を外国の出版社からまとめ買いするようになり、その分、個人でも買える日本語誌は打ち切られる対象になった。「最新情報は電子版の英語雑誌で」という日本語離れも進み、経済危機による広告減少がとどめを刺した。

日本語の科学誌が必要
 もう一つ、解剖学を中心に広く生物の世界を紹介していたユニークな雑誌「ミクロスコピア」も昨冬が最終号になった。編集代表として84年の創刊号からかかわってきた藤田恒夫新潟大名誉教授(80)は「そんな面白いことをやっているのか、とやさしい言葉で科学を知ってもらうために始めた」と言う。

 07年には科学ジャーナリスト賞を受賞。しかし、「下り坂にならないうちに……」と昨年限りで発行を終えることを決めた。毎号5000部程度だったが、愛読者は少なくなかった。

 文科省科学技術政策研究所によると、科学関連の雑誌は70年代から80年代に部数を伸ばし、83年には総部数が1704万部に達した。しかし、その後は減り01年は570万部となった。その後も歯止めはかからず、不況となった昨年は相当な減少があったと見られている。

 確かに、最新情報は英語で読めばいいというが、世の中、専門家だけでなく一般の人もいる。そのためにも「日本語の科学誌がなくていいとは思えない」と山本氏。折から、57年創刊の、学研の子供向け科学誌「科学」もこの3月号で休刊されることが発表された。

 米国では発行部数数十万部の科学雑誌がゴロゴロ存在している。「いわば、日本では文化としての科学が消えつつあるということ。科学にはボディーブローのように徐々に効いてくるのではないか」(山本氏)。

編集部 内村直之

(niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/aera-20100305-01/2.htm

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