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問題は中国の盗用常態化

 5月1日に開幕する上海万博のPRソングとして公募で選ばれた「2010等●来(あなたを待っている)」が盗作ではないかとの疑惑が中国で浮上した。

 日本のシンガー・ソングライター、岡本真夜(まよ)さんが1997年に発表したヒット曲「そのままの君でいて」のコピーではないかという。インターネットでも2つの曲が比較され、そっくりといわれてもやむをえない。

 万博事務局はPRソングの使用を暫定的に禁止し、事実関係の調査に乗り出した。結局、岡本さんの曲を公式PRソングとして使わせてほしいと依頼し、岡本さん側の承諾を得た。

 これで一件落着とはいえない。今回の問題は、中国による知的財産権の侵害が日常化している実態を物語っている。

 昨年10月、米マイクロソフトが発売した基本ソフト(OS)「ウィンドウズ7」(1万~3万円)は、すぐさま1枚わずか5元(約70円)の海賊版が出回った。

 「違法コピー天国」との国際的批判を受け、中国当局は知財権保護に関する法制度の整備を進めてはいる。しかし、音楽や映画の海賊版についていえば、日中両国は先月、著作権侵害を防ぐための定期協議や人材交流で合意したばかりだ。中国側の認識と取り締まり態勢が追いついていないことに大きな問題がある。

 中国が5月1日から実施しようとする輸入IT(情報技術)製品の機密情報を強制開示させる制度も、知財権保護についての中国側の姿勢を疑わせる。日米欧などの反発で延期される可能性もあるが、これでは簡単にコピー製品ができてしまう。中国には国際標準との落差を縮めるための真剣な努力を求めたい。

 中国初の国際博覧会となる上海万博には過去最多の242カ国・国際機関が出展し、10月末までの期間中の入場者数も史上最高の7000万人以上と見込まれている。海外から予想される訪問者も日本からの100万人を含む350万人にのぼる。

 中国にとって万博は、08年の北京五輪に続き、「改革開放三十余年の成功を示す」(胡錦濤国家主席)政治イベントである。それだけに、PRソング騒動一つをとっても、本質的な問題解決とはいえないと認識すべきだ。中国の対応姿勢を世界中が注視していることを忘れてもらっては困る。

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/world/china/100420/chn1004200321000-n2.htm

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