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ホンダ159万円HVの脅威

 ホンダが10月に発売する「フィット」のハイブリッド車(HV)モデルに、ライバル各社が戦々恐々としている。ホンダは、基本タイプの価格を159万円に設定したことで、ガソリンタイプの主力小型車から顧客が大量流出する恐れがあるためだ。スズキは26日、主力小型車「スイフト」をフルモデルチェンジし、9月18日に発売するが、燃費の改善や低コスト化でフィットHVに対抗する構えだ。

 スイフトは2004年の初代の発売以来、世界124カ国で180万台を販売した世界戦略車だ。現在、日本のほか、欧州、インド、中国など世界8カ所で生産している。

 新モデルは、新型のエンジンやCVT(無断変速機)などの採用で、燃費を従来モデルのガソリン1リットル当たり20・6キロから23キロに1割改善。最低124万円からというお買い得価格に設定した。

 これに対し、ホンダのフィットHVの燃費は、ガソリンタイプのフィットの24キロを大きく上回る30キロ前後。価格は主力HV「インサイト」よりも30万円安く、HVでは最安値となる。

 HVの大衆化が一気に進み、ガソリン小型車は根こそぎ顧客を奪われかねない。スズキなど、HV戦略で出遅れたメーカーは、燃費改善などによるガソリン車の性能底上げが緊急課題となっている。

 日産自動車も、7月に発売したガソリン主力小型車の新型「マーチ」で、クラス最高の燃費26キロを達成。さらに国内販売分も含めすべて海外で生産するという、主力モデルでは業界初となる“常識破り”で、低価格化も実現した。

 ダイハツ工業とマツダは燃費30キロのガソリン車の開発を進めており、来年投入する計画だ。

 ダイハツは軽自動車で培った、徹底した軽量化に挑戦。マツダはロータリーで蓄積したエンジン技術が武器だ。

 「特許や部品メーカーをトヨタやホンダが押さえていて、HVの自力開発は難しい」(あるメーカー幹部)なか、それぞれが強みを持つ技術に磨きをかけるしかない。

 スズキのスイフトや日産のマーチは、日本よりも海外を意識した「世界戦略車」だ。主戦場の新興国市場では、HVはまだまだ“高根の花”で、ガソリン車が主役だ。極限まで燃費を追求した低価格の小型車が巻き返す余地は十分にある。

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100826/biz1008261414013-n1.htm

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