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2010年1月24日 - 2010年1月30日

善意か悪魔

 ハイチ大地震の被災者に千羽鶴を贈るという善意の運動を大阪府在住の女性(21)がインターネット上で呼びかけたところ、「鶴は現地では『悪魔の使者』とされ、贈るのは嫌がらせ」「折り紙を買う前に募金した方がいい」といった批判が相次ぎ、女性のサイトが閉鎖される事態となっている。ハイチの支援関係者は「現地の実情では折り鶴を贈るのは難しいが、女性の気持ちも大事にしたい」として事態の沈静化に努めている。

 千羽鶴を贈る運動は、女性が1月15日、ネットの会員制コミュニケーションサイト「mixi(ミクシィ)」の日記で呼びかけた。7.5センチ四方の折り紙で、一人一つの折り鶴に限定して募集。全国に賛同者が広がり、1千羽以上が集まったという。

 女性には「『食糧不足の中で千羽鶴を集めてもしょうがない』という批判もあるけれど、悲しんでいる人たちに折り鶴を贈ることで、一人じゃないよという気持ちを伝えたい」という思いがあった。

 しかし、この運動が25日、別のサイトで紹介されると、直後からネット掲示板「2ちゃんねる」などで批判が続々と書き込まれ、非難コメントが殺到する“炎上”状態になった。

 あるユーザーは「ハイチの宗教では、鶴は『悪魔の化身』とされている。文化の違いを分かっていない」。別のユーザーからは「食べ物に困っている極限状態の現地に、折り鶴を贈っても意味がない」との書き込みがあった。

 批判はエスカレートし、女性のサイトにも1千通以上の中傷メールが届くようになり、女性のサイトは閉鎖に追い込まれた。

 支援関係者によると、ハイチ人の大半はカトリックだが、一部ではブードゥー教の慣習から、鳥は縁起が悪いととらえる地域もあるというが、真偽は不明。現地に詳しい識者によると、「ハイチで鶴は縁起が悪いととらえる宗教があるのというのは“偽の情報”の可能性もある」という。

 15年前からハイチで支援活動をしている関係者は「女性の気持ちに、あまり過激に反応しないでほしい」と話している。

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100129/its1001291125000-n1.htm

浅田真央、優勝

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 欧州を除く各国選手で争うフィギュアスケートの四大陸選手権第3日は29日、韓国の全州で行われ、女子は浅田真央(中京大)が183.96点で優勝し、鈴木明子(邦和スポーツランド)は173.72点で2位だった。

 27日のショートプログラム(SP)で3位と出遅れた浅田は、フリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度成功させ、SP首位の鈴木を逆転した。今井遥(東京・日本橋女学館高)は155.29点で5位。
(共同)

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/sports/other/100129/oth1001291720013-n1.htm

真央を守れ

 【全州(韓国)26日】フィギュアスケートのバンクーバー五輪日本代表・浅田真央(19)=中京大=が、27日に開幕する四大陸選手権に向け公式練習を行った。2回の練習ではトリプルアクセル(3回転半)に17回挑み、14回成功させるなど絶好調。もっとも、ライバルの金妍児(19)=キム・ヨナ、韓国=の母国で高まる人気には危険もはらんでおり、大会側は警備会社の真央専属チームを用意し、完全ガードを敷いた。

 ♪とんで、とんで、とんで…。27日のショートプログラム(SP)を控えた26日午後の公式練習。フリーの前奏曲「鐘」を一通り滑った真央は、怒涛(どとう)のジャンプ練習に突入した。課題の3回転半を完ぺきな着氷で次々に決めると、日韓報道陣からは思わずどよめき。結局、午前も含め計80分の練習で17回も3回転半に挑み、うち14回を成功させた。

 「3回転半はしっかりいい感覚をつかめています。たくさん跳んだ? いつもの練習よりは少ないです」。韓国メディアの要請で開かれた公式会見でのこぼれる真央スマイルは、絶好調の証だ。

 会見に韓国メディア約100人が詰めかけるなど注目が集まる真央には“護衛団”も結成された。会場や宿泊先の出入りに付き添うコワモテは、ソウル市内の大手警備会社「CHAM セキュリティー」の警備員たち。真央担当のチームを組み、コンビニに行く際も帯同するほどの徹底ガードを敷いている。

 身長1メートル80超の二十代前半の警備員は「職務上、チームの人数や名前は明かせない」としながらも、柔道の黒帯の持ち主であると明かした。他にもテコンドーの達人や「背が高くて韓流のイケメンもいる」(関係者)というから頼もしい。真央も「前に来た韓国の大会で見たことのある人も付いてくれているから心強い」とニッコリだ。

 完全ガードには理由がある。金メダル候補の真央と金妍児を巡り、高まる一方の日韓の期待。特にフィギュア初の五輪メダルを望む韓国では、過剰なまでのフィーバーが起きている。その結果、一部で不穏な空気も…。韓国のネット掲示板には「五輪前に真央の集中力を切らせよう」との書き込みがあり、今大会で「演技直前まで奇声を発して嫌がらせする」「サイン攻めにして困らせる」などの“提案”や“予告”があったという。

 1994年のリレハンメル五輪前にはナンシー・ケリガン(米国)がライバルのトーニャ・ハーディングの元夫に襲撃される事件も起きた。「そういうことが起こらないよう、周りは気をつけてあげなきゃいけない。韓国連盟も威信をかけて守ってくれている」と日本スケート連盟関係者。五輪前最後の実戦を無事こなせるよう、厳戒態勢が敷かれている。

 しかし、当の真央は周囲の緊張もどこ吹く風。「(全州発祥の)ビビンパを一度は食べて帰りたい! 試合が終わったらサムゲタンも食べたい!」。“護衛団”に守られた真央は天真爛漫(らんまん)、五輪前に最高の総仕上げを見せる。

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/sports/other/100127/oth1001270740003-n1.htm

シー・シェパード

 南極海でこの6日に、常軌を逸したような過激な行動に出ることでつとに有名な米国の反捕鯨団体、シー・シェパードの三胴型の抗議船、アディ・ギル号が、日本の調査捕鯨船団の監視船、第2昭南丸に衝突して2日後に沈没する事態が起きた。日ごろ日本の調査捕鯨には口やかましい反捕鯨諸国のメディアもさすがに、今回、シー・シェパード側が取った手段には、やり過ぎだと批判の声を上げている。

                   ◇

 ▼オブザーバー(英国)

環境テロリストか緑の戦士か

 10日付の英日曜紙オブザーバーは、日本の調査捕鯨団に“攻撃”を繰り返している過激な米反捕鯨団体シー・シェパードのポール・ワトソン代表(59)に焦点を当てて、「環境テロリストか、緑の戦士か」と暴力を容認するその手法と主張を詳細に伝えた。

 反捕鯨国の英国では日本の調査捕鯨への風当たりは厳しい。調査船に不法に乗船した同団体の活動家2人が拘束された際、英メディアは「活動家が人質に取られた」と大きく報じた。

 同紙は、シー・シェパードの抗議船が日本の調査捕鯨船団の監視船と衝突して沈没した今回の事態について、「(抗議船の)乗組員の1人はあばら骨2本を折った。死者が出なかったのは奇跡だ」というワトソン代表の言葉を引用する一方で、同代表はなおも、挑戦的で暴力的な妨害活動を続ける覚悟だ、と伝えた。

 記事とリンクする電子版でビビ・バンダージー環境担当記者は、同代表は人に危害が及ばない限り船舶などへの破壊行為を容認していると指摘、「暴力の行使が法律で認められているのは警察と軍、それに正当防衛に該当するときだけだ」と“正論”を展開した。

 シー・シェパードが「調査捕鯨は違法だ」と唱えていることに対しても、「国際捕鯨委員会(IWC)が認める合法行為」と調査捕鯨に関する正しい見解を改めて紹介、「暴力は暴力を生むだけで、シー・シェパードの戦術は何の成果も上げていない。ひとたび法を超えれば、自身へのすべての保護を失うと知るべきだ」と苦言を呈した。

 一方、ノンフィクション作家のフィリップ・ホア氏は同じ電子版で、ワトソン代表に共感を示しつつも、「もっと節度ある方法が、より多くの鯨を救える可能性がある」と批判した。(ロンドン 木村正人)

                   ◇

 ▼オーストラリアン(オーストラリア)

傲慢な公海上のヒステリー

 8日付のオーストラリア紙、オーストラリアンは、「公海上のヒステリーでは捕鯨を止められない」との見出しの社説を掲げ、米反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の活動を擁護するメディアや政治家に自制を促すとともに、外交と対話を通じた捕鯨禁止の実現を目指すべきだと訴えた。

 社説は、日本の調査捕鯨船団の監視船とSSの抗議船との衝突について、双方の主張が真っ向から対立しているにもかかわらず、SS側が被害者であるかのように多くのメディアが扱っている点を問題視する。

 さらに、SSの活動について、「その振る舞いは傲慢(ごうまん)で非合理的だ」と断じ、目的のためには手段を選ばない、そのやり方を痛烈に批判。「SSには捕鯨船を追跡し、その行為を非難する権利はある」としながらも、「邪魔されずに航行するという捕鯨船の権利に干渉する権限はない」と、法の順守を要求している。

 社説はそのうえで、「捕鯨船を(鯨を捕獲しないように)脅せば脅すほど、日本人はそれに屈しないという姿勢を示そうとするだろう」と、SSの活動はむしろ日本側の態度を硬化させるだけで逆効果だと主張。仮に、「カンガルーがかわいらしいから」という理由で、カンガルー肉を運ぶ貨物車が日本人活動家から嫌がらせを受けたら、オーストラリア人がどのように怒るか想像してみてはどうかと問いかけ、日本側の感情にも配慮した対応が必要であるとの考えを示した。

 社説は最後に、豪政界で最近、捕鯨問題が「政争の具」となっているという面も紹介、野党の一部が政権攻撃のために過激な反捕鯨活動に同調している点について、「均衡を失って強迫観念にとりつかれた活動家たちをけしかけるだけだ」と苦言をも呈している。(大内清)

▼ウォールストリート・ジャーナル=電子版(米国)

グリーンピースも批判した

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は衝突発生直後の7日、シドニー発の米AP通信の記事を掲載し、衝突の状況や水産庁と反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の主張、専門家のコメントを詳細に報じた。同通信は、衝突状況をめぐる当事者の見解が食い違っていることなどもあって、論評を排し事実関係の報道に徹している。

 記事は、衝突状況をビデオ映像も引用して説明、「SSの抗議船、ギル号が異常接近して減速した」という水産庁側の主張と、「静止していたのに衝突された」というSS側の主張を併記して伝えた。

 この記事は双方の主張を補強するうえで「映像は明確でない」とし、「ニュージーランド海洋安全当局が(衝突原因を)捜査するとしており、オーストラリア当局も緊密に協力する」とするにとどまっている。

 衝突そのものへの関心は米国内では低く、記事は、著名な元テレビ番組司会者ボブ・バーカー氏とSSとの関係にも紙数を割いている。バーカー氏は、SSのワトソン代表と知人を通じて知り合ったとし、「500万ドルあれば日本の捕鯨船を廃業させられる」という同代表の言葉で資金提供を始めたと語ったという。

 記事は一方で、「(SSの)攻撃的な対決戦術は過去、環境団体グリーンピースからも批判を受けた」と行動の過激さにも触れた。電子版はまた、SSに同乗する有料テレビ局、「アニマルプラネット」のコメントも掲載。同局側は船上生活に必要な最低限の金銭しか支払っておらず、「SSの行動の指揮や監督はしていない」とし、カメラの存在が衝突のリスクを高めないかとの問いに、「起きたことを撮影した。視聴者は自分で判断することができる」とだけ答えている。
(ワシントン 犬塚陽介)

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100125/erp1001250811002-n1.htm

関東大震災での朝鮮人虐殺

 山形県で行われている日教組の教育研究全国集会で24日、関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺について、犠牲者数「約6600人」を前提として中学生に教える授業実践が報告された。犠牲者数をめぐっては、当時の朝鮮人の人口などから数千人以上に上ることはあり得ないと指摘されている。しかし、多くの教科書には「6000人以上」などとする記述が残り、学校では相変わらず、日本を誇大に悪く描く歴史授業がまかり通っている実態が浮かび上がった。(鵜野光博)

 教研集会の社会科教育分科会で行われた報告によれば、「人権意識を高めること」などを狙いに、朝鮮人への差別意識を生徒に考えさせたり、朝鮮人とともに皇太子暗殺を企てたとして死刑(後に無期懲役)判決を受けた無政府主義者、金子文子元服役囚について学ばせたりしていた。

 大正12年9月1日の関東大震災では、「朝鮮人が襲撃してくる」などの情報が避難住民らに流れ、住民らは自警団を組織。過剰防衛で罪のない朝鮮人が殺害されたケースもあり、当時の政府は犠牲者が233人いたと発表している。

 犠牲者数については、大韓民国臨時政府の機関誌、独立新聞が「6661人」とし、後の研究者らがこれを多く引用。日本の学者、故吉野作造氏も調査で「2613人」としている。しかしこの数字は当時の朝鮮人の人口からみてあり得ないことが、ノンフィクション作家の工藤美代子氏の研究などで判明した。

 当時の政府資料などから関東大震災の被災地域には約1万2千人の朝鮮人が住んでいたとみられ、震災時に実際にいた人数は約9800人と推定。震災後の9月17日時点で警察や軍によって収容・保護された身元が判明していた朝鮮人は、政府によると総計6797人。これに犠牲者233人を加えると、残りは3千人足らずだ。6千人台の犠牲はあり得ず、吉野氏の調査結果でも震災で焼死や行方不明となった朝鮮人がいなかったことになる。

 工藤氏は「233人であっても虐殺があった事実は認めなければならない」とした上で、「根拠のない数字が教科書に載っていることが問題。日韓併合100年でもあり、事件を公正に見直す動きが広がってほしい」と話す。工藤氏の研究は「関東大震災『朝鮮人虐殺』の真実」(産経新聞出版)にまとめられている。

    ◇

 関東大震災直後の朝鮮人虐殺は、小学校から高校までの社会科教科書にすべて記述されている。

 中学では「およそ7000人」(清水書院「新中学校歴史」)、高校では「6000人以上」(東京書籍「新選日本史B」)、「約6700人」(実教出版「高校日本史A」)といった記述のほか、「数千人」「多数」としたものもある。小学でも「罪のない数千人の朝鮮人が殺される事件が起きました」(教育出版「小学社会6上」)などと記述。小中高とも、「虐殺」についての記述が、関東大震災についての説明の半分前後を占めている。

 学習指導要領や、教科書編纂(へんさん)に影響が強いとされる学習指導要領解説書には、朝鮮人虐殺についての言及はない。文部科学省は「過去10年の教科書検定で、犠牲者数について検定意見が付いたことはない」としている。

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/life/education/100124/edc1001242157001-n1.htm

岩崎弥太郎が「汚すぎる」

坂本龍馬を人気俳優・福山雅治が演じる今年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」。初回視聴率は23・2%(関東地区)と、まずは順調なスタートだが、なかには苦々しい表情で見ている人たちもいるようだ。ドラマで龍馬に次ぐ重要な登場人物である岩崎弥太郎が創立した、三菱グループの関係者たちである。「我らの始祖が汚すぎる!」というのだ。

 都内にある三菱関連の施設で1月6日、グループ各社の最高首脳とOBが集まる賀詞交歓会があった。その場は、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」の話題でもちきりだったという。

 今回のドラマの主人公は、幕末の薩長同盟や大政奉還の立役者である坂本龍馬。そして、龍馬と同じ土佐藩出身で、三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎が、龍馬とともに成長し、龍馬の生涯を語るつくりになっている。グループの創始者が準主役といえる扱いで登場するだけに、三菱の首脳やOBたちの間には、

「2010年は事業活動以外にも、社会の注目を浴びる年になるね」

 などと早くから期待を込める声が多かったという。

 だが、この賀詞交歓会の3日前、1月3日の初回放映を見た首脳やOBからは、失望や不満の声が漏れた。

「思った以上に汚い格好で出てきたな。もうちょっと何とかならないのか」
「史実は、ここまでひどくはなかったんじゃないか」

 演技派俳優の香川照之が演じる弥太郎は、ボロボロに破れた服を着て、髪はボサボサ、歯はガタガタ、鳥かごを背負って売り歩く、最下層の武士だった。

 しかも、心を惹かれる娘は龍馬に好意を寄せ、上級武士に斬り捨てられそうなときには龍馬に救われ、回想シーンでは龍馬を「いちばん嫌いな男やった」とふり返る。龍馬の引き立て役のような存在なのだ。

「武士の最下層からのし上がった弥太郎だから、龍馬との対比で貧しく描かれるのはしかたない。しかし、あそこまで極端に汚くする必要はないんじゃないかという声は三菱の中にある」(三菱グループ関係者)

 この関係者によると、そもそも1年半ほど前、「日本を元気づけるようなドラマを作りたい」と、NHKが弥太郎を主人公とするドラマを企画したという。

「そのときにグループの人間がNHKのヒアリングを受け、協力しましたが、企画は消えてしまいました。その後、いったん消えた弥太郎企画が大河に吸収されて『龍馬伝』になったようです」

 主人公を期待していたのが、汚い引き立て役に──。あまりの落差である。

 NHKの取材を受けたグループ関係者の一人は、

「弥太郎役にはハンサムな役者を起用してほしい」

 と、冗談半分でNHK側に頼んだことがあるという。

「だれがいいんですか」
「佐藤浩市では」

 NHK側は面食らい、

「それじゃあ福山さんが食われちゃいますね」

 と応じたとか。三菱は、そこまで懸念していたのだ。

 かつて、1970年に東宝が弥太郎を主人公にした映画「商魂一代 天下の暴れん坊」を作ったことがある。主役は、当時の二枚目スター・中村錦之助(萬屋錦之介)。三菱グループ内には、入社式にこの作品を上映した企業もあったという。

 当時新入社員だった別の三菱関係者は、こう話す。

「あのイメージがあるから、今回は期待はずれの部分もあるでしょうね」

 ドラマの先行きを懸念する声もある。NHK出版から出ている『NHK大河ドラマ・ストーリー 龍馬伝前編』には、先のあらすじが書かれているが、そこには弥太郎が龍馬を暗殺しようとするシーンもある。

「こんな話は聞いたことがない。ドラマとはいえ、そこまでやる必要があるのでしょうか」(前出の三菱グループ関係者)

 この関係者は、フィクションにもかかわらず、その悪いイメージが独り歩きしてしまうことを懸念する。

「弥太郎のイメージがグループにどんな影響を及ぼすか心配です。大河は視聴率が高いので、多くの人に間違ったイメージを定着させる危険性がある。かといって視聴率が下がったら、てこ入れのためと、もっと刺激的な内容になってしまうかもしれないし……」

 NHKと接点がある三菱関係者のなかには、グループ内から不満の声が高まれば、「三菱とNHKの間で板挟みになる」と悩む向きもあったようだ。その一人がNHK側に、

「わたしは針のむしろですか」

 とこぼしたところ、NHK側はこう答えたそうだ。

「秋には龍馬が死に、弥太郎の物語になります。そこまで辛抱してください」

 今回の大河の舞台となる高知や長崎の自治体などが、さまざまなイベントを企画しているようだ。ある三菱グループ幹部が言う。

「イベントに協賛してほしいという打診が、それなりにきているようです。でも、準主役とはいえ、どう描かれるかわからないとなると二つ返事では引き受けにくい。この不安は番組終了まで続くと思います」

 龍馬と三菱に関しては、こんな話もある。高知市の桂浜に立つ龍馬像は1928(昭和3)年に建立されたが、建設当時、三菱財閥が寄付を申し出たところ、建設の中心となった地元青年有志が断ったという。

「民間の浄財だけで建てようということで、企業の寄付金は断ったようです」(高知県立坂本龍馬記念館の前田由紀枝学芸員)

 両者の“相性の悪さ”は、このころから始まっていたのかもしれない。

 龍馬研究の論文を多数発表している京都国立博物館考古室長の宮川禎一氏は、「ブーイングを言う人たちの不安もわからないではないが」としたうえで、次のように話す。

「脱藩前の龍馬については、史料もあまり残っていないので、弥太郎との接点も含め、フィクションを用いて作っていくのはしかたないでしょう。ただ、脱藩後は史料も豊富に残っているので制約も多い。物語が進むにつれ、あまり突飛な内容にはならないはずです」

 NHK広報局に、三菱からブーイングが上がっていることについて質問すると、回答文書が届いた。

 そこでは、「番組の中身について、三菱サイドからNHKにクレームは一切来ておりません」としながら、フィクションが多いこと、弥太郎をかなり汚く描いていることを認め、こう続いていた。

「物語が進むにつれ、(弥太郎が)最終的に三菱を立ち上げる大人物に成長していく姿をしっかり描いていきます。トータルとして悪いイメージを与えることはないと考えています」

 三菱の人々は、それまで我慢して見守れるだろうか。

本誌・吉田洋平、江畠俊彦

(niftyニュース、http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20100120-01/1.htm

後藤真希さんの母親が死亡

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 23日午後10時55分ごろ、東京都江戸川区東瑞江の民家前の路上で、この家に住むアイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバー、後藤真希さんの母、時子さん(55)が、頭から血を流して倒れているのを後藤さんの姉が見つけ、119番通報した。時子さんは搬送先の病院で死亡が確認された。

 警視庁小松川署によると、後藤さん宅は3階建てで、3階の窓が開いていたことから時子さんが誤って転落したか、自殺した可能性が高いという。遺書は見つかっておらず、争った跡もなかった。時子さんは同日午後10時半ごろ、酒に酔って帰宅したのを家族によって目撃されている。時子さんは後藤さんと姉の3人暮らしだった。

(MSN産経ニュース、http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100124/dst1001240737002-n1.htm

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